ドイツ児童文学賞を受賞した超有名ファンタジー小説.「はてしない物語(ネバーエンディングストーリー)」の著者がミヒャエル・エンデだと言えば分かる人が多いのかもしれない.が,私としては,「お金」について考えさせてくれる人というのが,ミヒャエル・エンデのイメージだ. モモは,小学校高学年あたりで読める小説のようだが,大人も十分に楽しめる.実際,読んでみて面白かった.私が幼稚なだけかもしれないが... 小さな女の子モモが住む街に,「灰色の男たち」が現れる.時間貯蓄銀行から来たと名乗る彼らは,「成功するためには,お金持ちになるためには,時間を節約しないといけない.もう,無駄にする時間なんてない.時間を倹約して,その時間を時間貯蓄銀行に預けなさい.」と大人に営業し,時間を貯蓄させる.契約した人々は,時間を倹約することに必死になり,お金持ちにはなるが,忙しく,ゆとりが無く,怒りっぽくなり,いつもイライラして,とても不幸せそうになる.子供は大人に相手にしてもらえず,そればかりか,遊びは時間の無駄だと言って,将来役に立つようなことをするように押し付けられる.人間すべてが「灰色の男たち」に支配されそうになったとき,本当の時間を知ったモモが,「灰色の男たち」から時間を取り返してくれる.そういう話だ. 途中,なぞなぞが1つ出てくる.
マイスター・ホラ(時の賢者)がモモに投げかける,なぞなぞだ.わかるかな? |