「思索」,「著作と文体」,「読書について」の三篇からなる.読書とは他人の考えた過程を辿る行為に過ぎず,多読する勤勉な人間は,次第に自分で考える力を失うと説く.また,人生は短く,時間と力には限りがあるため,良書を読むためには悪書を読んではならないという.何を読むべきか,どう書くべきか,という事柄について,彼の信念を知ることができる.なお,「著作と文体」はドイツ国民批判が過剰なまでに書かれており,あまり楽しくないが,現代にも日本にも通じるものがある.
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