勉強以前の「頭の良い子ども」をつくる基本食─脳の元気に効く食生活7ヵ条

勉強以前の「頭の良い子ども」をつくる基本食─脳の元気に効く食生活7ヵ条
幕内秀夫,講談社,2006

勉強以前の「頭の良い子ども」をつくる基本食─脳の元気に効く食生活7ヵ条

タイトルは,今時で胡散臭いが,これまでの著作と同様,食と健康の問題に長年取り組んできた幕内秀夫氏の持論が展開されている.その主張に揺るぎはない.本書では,その主張が食生活7ヵ条としてまとめられている.中でも特に重要な3ヵ条は以下の通り.

  1. 朝,「ごはん」をしっかり食べさせる
  2. 「カタカナ主食」は日曜日だけ
  3. スナック菓子と清涼飲料水は買わない

とにかく,ごはん(米飯)を食べなさい,ということに尽きる.朝はパン食だという家庭も少なくないだろうが,朝から食パン(実は砂糖だらけ)にマーガリンやバター(油だらけ)を塗って食べるのは,決して健康的ではない.昼と夜も同様だ.パスタ,ピザ,ハンバーガーなどのカタカナ主食はできるだけ避けた方がよい.スナック菓子や清涼飲料水なんて論外だ.こんなものを子供に与えているようでは,キツイ言い方だが,親として失格だ.

「頭の良い子どもをつくる」という刺激的なタイトルだが,DHAをたくさん摂りましょうなんて馬鹿げたことは書かれていない.肥満,高脂血症,糖尿病など,一昔前なら子供がかかるなんて思いもしなかったような病気になる子供が急速に増えている現在,食生活を改善しないと取り返しがつかなくなるという悲壮感から,日本人本来の食生活を取り戻しましょうと訴えているのが本書である.

正しい食生活によって健康な体と健康な心を手に入れれば,勉強する意欲もわくし,集中力も持続するし,イライラしてキレることもないし,結果として勉強もできるようになる.巷にあふれるくだらない情報に振り回されることなく,食生活の基本を正すことが肝心だ.

ご飯を食べて,砂糖や油を控えよう.もちろん,我が家では実践している.

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