金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント
ロバート・キヨサキ,筑摩書房,2001

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント

著者の経験をふまえて,経済的自由を獲得することの重要性,そのための心構えと具体的な行動指針について分かり易く書かれている.良い学校に行って,良い会社に就職して,自分の老後を政府と企業に託すという人生スタイルは,安定の対極にあり,非常に危険だと指摘する.

「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」についてのメモ

ラットレースから抜け出すための7つのステップ

  1. 自分のために働くことを考える
    1. 財務諸表を作る
      自分の財務諸表を作る.目的地に到達するためには今自分がどこにいるかを知る必要がある.
    2. 目標を設定する
      将来の自分の経済状態について,5年後を目指した長期目標と,1年後を目指した短期の小さな目標を立てる.
  2. キャッシュフローを管理する
    1. ステップ1で作った財務諸表をもう一度見直す.
    2. 今自分の収入がどのクワドラントから入ってきているか確認する.
    3. 5年後に自分の主な収入源をどのクワドラントにしたいか決める.
    4. 「キャッシュフロー管理計画」に着手する.
      まず自分に支払う.収入の一部を投資用の口座に預ける.このお金は本格的に投資を始める準備ができるまで絶対に出してはいけない.さらに,個人的な負債を少なくする.
  3. 本当に危険なのは何かを知る
    1. 危険の意味を自分で定義する.
      • 給料に頼ることは危険か.
      • 毎月返済しなければならない借金をかかえることは危険か.
      • 毎月キャッシュフローがポケットに入ってくる資産を持つことは危険か.
      • お金について学ぶために時間をかけることは危険か.
      • いろいろな種類の投資について学ぶために時間をかけることは危険か.
    2. 1週間に5時間,必ず時間を取り,次の活動のうち少なくとも1つを実行する.
      • いつも読んでいる新聞のビジネス欄と経済専門誌をじっくり読む.
      • テレビやラジオで経済・金融関係のニュースを見たり聴いたりする.
      • 投資やお金に関する教育を目的とした学習用テープを聴く.
      • 経済・金融関係の専門雑誌や情報誌を読む.
      • 「キャッシュフロー」ゲームをする.
  4. どんな投資家になりたいか決める
  5. 良き師を見付ける
    1. 良き師を見付ける.
      • 手本となる人を探し,その人から学ぶ.
      • 反面教師となる人を探し,その人から学ぶ.
    2. まわりにいる人達があなたの未来の姿だということをよく覚えておく.
  6. 失望をバネにする
    1. 間違いを犯そう.
    2. 少しで良いからお金を貯めて投資に回そう.
    3. 一番大事なのは行動することだ.
  7. 自分を信じる
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