原油価格に象徴されるような,天然資源の価格急騰が起こった背景を解説している書籍です.要するに,長期にわたる資源価格低迷の結果,資源産出への投資が抑制され,供給力が落ちているところへ,中国に代表されるエネルギー大量消費型の新興工業国の台頭により,受給がタイトになって,天然資源価格が急騰しているということです.
このような時代背景をふまえて,省エネルギーの優等生である日本は,世界の範として頑張るべきであるし,そこに産業界がさらに飛躍発展するチャンスもあるという話の展開です.
そりゃそうですね.というわけで,タイトルに惹かれて手にしたのですが,内容は平凡でハッとさせられるようなものではなかったという印象です.同じことが何度も書かれていたりして,構成もいまいちという感じ. |