教授が変われば大学は変わる

教授が変われば大学は変わる
岩田年浩,朝日新聞社,2000

教授が変われば大学は変わる

大学へ進学する学生の数が飛躍的に多くなったという事実をふまえ,教授の意識改革が必要であると説く.いまどきの大学生を惹き付けている講義の内容や方法を全国から収集し,具体的に示している.

「教授が変われば大学は変わる」についてのメモ

学生を惹き付ける講義

  1. 中身
    • 講義がうまく組み立てられており,講義の最初に「本日の講義の概要」が述べられる.その日の講義の学問的意義や自分の学問的情熱を力説すると,学生も興味が持てる.講義の目標を明確にすることが必要である.
    • 体験談や失敗談などの具体的な話で,学生の注意を引く.
    • 学生が答えたいと思うような質問をする.
    • 学生に作業をさせる.
    • 学生をほめる.
  2. 話し方
    • 声が大きい,明るい.
    • 歯切れの良い話し方で退屈しない.
    • 難しい概念や用語は平易に解説することを忘れない.
    • 内容を押し付けるよりも,解るように元気づける.
    • 学生の目を見て話す.
    • 学生を侮辱しない.
    • 黒板の字が大きく,読みやすい.
    • 講義の開始と終了時間がきっちりしている.
    • 簡単でも宿題を出す.
  3. モチベーション
    • 講義のうまい人は意欲的である.いつも自分をモチベートしているからこそ,学生をモチベートできる.さらに,失敗を活かすことが大切である.

嫌われる教官の条件

アンケート例(5段階)

  1. 講義の評価
    • 講義全体の評価
    • 講義の内容全般について
    • 講義の仕方全般について
    • 定刻通りの講義の開始
    • 定刻通りの講義の終了
    • 質問の受付
    • 小テストや宿題の実施と採点
    • テキストの内容はどうか
    • テキストの装丁はどうか
    • 板書やスライドについて
    • 講義の難易度
    • 話すスピード
    • 声の大きさ
    • 教官の熱意
  2. 学生自身の評価
    • 自分の受講態度
    • 講義への出席回数
    • テキストの購入
    • 予習
    • 復習
    • 小テストの試験対策
    • 宿題への取り組み
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