本書は,著者らが2002年春にドイツで視察した内容を中心にまとめられている.バイオレゾナンス・メソッドあるいは振動医学の基本的な考え方と実際の臨床応用例がわかりやすく書かれており,初心者にも読みやすい.レヨメータ(波動送波器)と呼ばれる機器等を利用して,花粉症やアトピー性皮膚炎,生活習慣病,さらにはガンなどの難病が治癒したという実績が記されている.
本書では,振動医学あるいはバイオレゾナンス・メソッドについて以下のように書かれている.
振動医学は,波動的に人の身体に働きかけることで,その生命力を引き出し,整えていく新しいセラピーである.あるいは,「目に見えないエネルギー」を利用して病を癒し,健康の維持増進を図ろうとするセラピーとも言える.バイオレゾナンス・メソッドは,波動を周波数としてとらえ,誰でも簡単に「目に見えないエネルギー」を扱うことを可能にした.ここで言う波動とは,本質的に「気」と同じであると考えられている.既にドイツでは,バイオレゾナンス・メソッドあるいは振動医学によって,自然療法の治療家たちが多大な成果をあげているだけでなく,一般の病院でも数多くの医師が取り入れている.
波動という目に見えないエネルギーに着目して,人間が本来持つ生命力を高めようとするアプローチであり,手術や投薬による西洋医学のような見た目のわかりやすさがないため,何か胡散臭さを感じる人もいるかもしれない.私も,そうである.そう感じるのは自由であるし,信じるか信じないかも各人の判断に任されるわけだが,このようなアプローチの存在を知ることで救われる人も少なくないだろう.実際,私の家族も,波動や漢方を利用する医師のお世話になっている.普通の病院では「?」という答えしか得られず,結果として対症療法に頼るしかない症状に対して,可能性のある根本原因を生活から除外するためのアドバイスなどを受けられるため,重宝している.なお,その効果は現在検証中である.
本書では,病院での治療のみでなく,レヨメータ(波動送波器)等を用いた自宅での健康管理・健康増進についても書かれている.地下の断層や水脈が発するマイナス波動が健康に重大な影響を及ぼすジオパシック・ストレスや至る所に溢れる電気機器によるエレクトロ・スモッグなど,目に見えないがゆえに,知らず知らずの間に健康を蝕み,生命力を弱める原因についても紹介されており,自分の健康管理方法について見直すきっかけを与えてくれる. |