生命の神秘に奇跡を感じ,偉大なるものの存在や力に思いをはせ,畏敬の念を覚える.このような感覚を持つことは自然に思える.その偉大なるものを神と考えれば,キリスト教などの宗教に通じ,純粋な驚嘆以外の様々な教義等が入り込んでくるわけだが,本書ではその偉大なるものをそのままサムシンググレート(偉大な何か)として素直に受け止めている.著者が遺伝子の著名な研究者であるというのが興味深い.ただ,感銘を受けるとか,心に染み入るとか,そういう感触はなかったため,ちょっと期待はずれだった.すぐに読める絵本なので,本屋で立ち読みするのも良いと思う.
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